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平智地蔵の謎

著者: 【調査・分析】安田正明、安田千恵子/ 【編著】福井禎女
判型: A4判
頁数: 182頁
価格: 2,100円(本体2,000円)
ISBN: 9784900783447

京都府京丹後市大宮町の平智峠にそびえ立つお地蔵さんは、高さ約5メートル(台座を除いた本体は3.5メートル)。「平智地蔵さん」として親しまれていますが、文政一揆で首謀者として打首となり、35歳でこの世を去った吉田新兵衛を悼んで建てられました。


■75、000人の浄財で建てられた大きなお地蔵さん
峠を登りきったところの地蔵公園にいらっしゃるお地蔵さんは、台座を入れると5メートルほどの高さがあります。
江戸時代は、三尺(約1メートル)以上の仏像を作ってはならないというお布令が出ていたのに、すごく大きい! そしてまた、175年間も毎年晩秋に蓑を着せ、春先に脱いでいただく行事を村人たちが続けているのです。
お地蔵さんを建てた時のことをくわしく書いた「古文書」がありました。あるご夫婦が読み明かし、統計をとってみると、75,000人余の浄財で建てられたことがわかりました。


■文政百姓一揆の責任者の青年を悼んで建てられた
江戸時代末期、藩は百姓に重税を課し、耐えかねた百姓たちはやむなく一揆を起こします。「文政百姓一揆」として今も歴史に残る大事件です。
責任者として捕えられた吉田新兵衛は35歳の若さで打首になってしまいました。
 お坊さんや村人たちは何とかして新兵衛さんの心が生き続けるようにとの祈りを込めてお地蔵さんを建てる相談を始めました……。
丹後出身の絵本作家・津田櫓冬先生にお願いして絵本もできました。この絵本の「おはなし会」が地元の小学生たちによって行われています。


絵本「新兵衛じぞう」の資料集となっています。




第一章:平智地蔵と地蔵院につい
第二章:常林寺文書
第三章:「文政百姓一揆」を考える
第四章:吉田新兵衛に関すること
第五章:こころをつないで


●常林寺文書の解読、調査、分析資料として興味深い。
●文政百姓一揆、その他の記録資料を多く掲載。